最近京極夏彦さんの新刊「死ねばいいのに」(タイトルだけだと口に出すのが憚られるようなインパクト!)を読んでいます。ご存知の方も多いでしょうが、iPad向け電子書籍として発売されたことで記憶されている方も多いと思います。
ここ数年電子書籍という存在がクローズアップされるようになってきましたが、わたしはまだ一度も電子書籍で本を読んだことがありません。
ネット上で読める小説、エッセイ(ちなみにわたしもネット上で小説連載しておりました)をパソコン利用者は享受しておられるでしょうが、これは無料の媒体がけっこう多いです。(もちろん有料もありますけど、わたしは有料の媒体は読んだことがありません)
ちなみに携帯小説(ケータイ小説はケータイで発表されて、そののち本になることもある)というのはあまりなじみがなく、その内容もよくわかっていません。今回はわたし自身興味がある電子書籍について、いろいろ思考しつつ書いてみます。
「電子書籍はどうでしょうか?」よく聞かれるのですが、大変あいまいな質問で答えるのが難しいです。たぶんお聞きになっている方もわからないから、わたしに訊ねられたのでしょうが、わたしにもよくわかりません。でもわからない時点での考えだってあると思うので、それを明らかにしてみますね。
現在の日本ではかなりの確率で携帯電話を持っているでしょうが、20代の初めのころわたし自身は周囲の人がみな持っていた中で、数年間持っていませんでした。単に必要がなかったからです。
その後、仕事の連絡などでどうしても持たざるを得なくて、持ってからもう十年以上たちましたが、今や携帯なしで出かけることは考えられないし、単に電話するだけでなく、メールはもちろん地理の確認や辞書としての機能、スケジュール管理、これ一台ですむことが多い便利アイテムとなりました。
携帯電話を持つことが当たり前になったように、電子書籍も当たり前になるのか?
。。。どうなんでしょうね。携帯電話の持ち方にしても、それぞれ必要があって、自分なりの使い方をしていくもの。本が読みたいという人は、電子書籍でなくても読んでいるでしょうし。
つまり、これまでいろいろ理由があって読まなかった人が、電子書籍の登場により読むようになる、かもしれないし、読まない人はやっぱい読まないかもしれない。
うーん、全然話が進まないので、たとえば本という紙媒体がなかったことを想像してみようと思います。
ようするに本は最初から「電子書籍」という形で生まれた、という設定で考えてみるのです。本を読むのはみなiPadのようなものを使って読む。電車でも学校でも。ん、そうしたら図書館や図書室や本屋がなくなっちゃいますね。。。
すると読む本をどうやって選ぶんだろう。。。本を手に取ることはできないのだから、ネット上で試し読みしたり、新刊レビューとか、先人、書評家の声を頼りにするのかもしれませんね。
ある洋服の素材やデザインを誰かから聞いても、自分が触って、着てみるまで実感がないように、本という実物がこの世にないと、そこに書かれていることまでが消えてなくなってしまいそうな気がしないでもありません。
電子書籍のあとに紙で出来た本が生まれたとしたら。。。斬新だろうなぁ。デジタルからアナログへ逆行する、みたいなことですよね。
わたしは本という紙で出来たそのものが好きなのですが、電子書籍に期待するところもあります。絶版本、希少本の復活が電子書籍で見られるならそれは素晴らしいと思うし、たくさんの資料本を持ち歩く必要がないのなら、常に荷物が多くなってしまうわたしには薄い電子媒体にたくさんの本が入ってくれるというのも大いに助かります。
一方で、本棚に自分の好きな本を並べるという「趣味」的なことはやめられないでしょうね。ずらーと好きな本を並べて、目についた本を取り出して眺める楽しみは、長年の積み重ねから出来るものですから。
やっぱり電子書籍も使い方、それぞれの読み方なのだという気がします。
必要な人は読むし、そうでない人は読まない。。。電子書籍が読者のすそ野を広げてくれることには期待しています。本を置く場所がない、本の値段が紙より安いから読んでみよう、と思う人はいるでしょう。
とりあえず、わたしは電子書籍でも紙の本でも、読むことはやめられなーい!
(女優・脚本家中江 有里 日経ウーマンオンライン より)
思いつく電子書籍のメリットを羅列してみました。
価格が安い(ほとんど半額)。 近くに大型書店がなくても人気新刊がすぐ読める。 読んでるときも読み終わっても場所をとらない。 部分的に動画が入ると理解が深まる。 エコである。 活字を大きくして読めるのでメガネがいらない。 読みたいときにすぐ手に入る。 欲しい本にスグに行き着く。 等々
将来的には、「紙の本」の値段がさらに高くなることも考えられ、町の本屋さんも、大型書店も隔てなく深刻な予測をせざるを得ないと思います。
美容業界紙を読んでいらっしゃる読者のかた、 美容業界の出版者のかたがたは、どうとらえているのでしょうか・・・・・
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